仮想シリアルポートエミュレーターは、シリアルポートを備えたコンピューター上でアプリケーションを開発、テスト、デバッグするための優れた方法を提供します。
最近では、多くのコンピューターにシリアルポートがないため、開発者にとってプロセスが困難になっています。
そのため、Windows 7、10、または11で実行されているマシン上に仮想COMポートを作成される場合は、信頼性が高く、機能が豊富なシリアルポートエミュレーターをご使用ください。
そのために、最高の仮想シリアルポートエミュレーターのリストとその機能、およびデータテーブルをまとめました。これにより、簡単に、お客様の特定のニーズに基づいて、最適なソフトウェアを評価してご選択いただけます。
名前 | 対応OS | 価格 | 試用期間 |
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Virtual Serial Port Driver | Windows (32ビットおよび64ビット): 7/8/8.1/10, Windows Server 2008R2/ 2012R2 /2016/2019 | 139.95 | 14日間 |
Virtual Serial Port Driver PRO | Windows (32ビットおよび64ビット): 7/8/8.1/10, Windows Server 2008R2/ 2012R2 /2016/2019 | 199.95 | 14日間 |
Virtual Serial Port Kit [FabulaTech] | Windows Vista、Windows 7、8、 8.1、10、Windows Server 2003、2008、2008 R2、2012および2012 R2 | 129.95 | 15日間 |
Virtual Serial Port Tools [HHD] | Windows Vista、Windows 7、8、8.1、10、Windows Server 2008、2008 R2、2012、2012 R2、2016、2019 | 149.99(非商用使用) | 14日間 |
Virtual Serial Port Emulator [Eterlogic] | Windows(32ビットおよび64ビット):10/11またはWindows Server 2019/2022 | 24.95ドルから(+VAT) | 4週間 |
Null-modem emulator [com0com] | Windows XP 32/64、Windows 32ビット 7/10、Windows Server 2016 | 無料 |
次に、仮想シリアルポートエミュレーターの機能を下の表で比較してみましょう。
各種機能
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VSPD
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VSPD pro
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Virtual Serial Port Kit [Fabula]
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Virtual Serial Port Tools [HHD]
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Virtual Serial Port Emulator [Eterlogic]
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comOcom
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ハードウェア制御線と物理COMポートパラメータを完全にエミュレート | ||||||
作成できる仮想シリアルポート数が無制限 | ||||||
仮想COMポートの複雑なバンドルを作成 | ||||||
物理シリアルポートまたは仮想シリアルポートを分割することで、複数の仮想RS232ポートを作成可能 | ||||||
無制限の物理シリアルポートまたは仮想シリアルポートを、1つのCOMポートにマージ可能 | ||||||
仮想COMポートにより高速なデータ転送が可能 | ||||||
本シリアルポートエミュレーションソフトウェアは、その内部ドライバすべてと同様に、デジタル署名されています。 | ||||||
シリアルデータトラフィックを、実ポートから別の仮想または物理インターフェースに転送可能 | ||||||
Windowsカーネルドライバテクノロジー(WDM、WMI、電源管理、PnPなど)を完全にサポート | ||||||
シリアルポートエミュレーションが、VMwareおよびハイパースレッディング向けにサポート | ||||||
厳密なボーレートエミュレーションを完全にサポート | ||||||
物理ポートで使用されている名前も含めて、仮想シリアルポートにお好きな名前を割り当て可能 | ||||||
標準、ループバック、カスタムなど、さまざまな仮想ヌルモデムスキームを使用可能 | ||||||
複数のCOMインターフェースを1つのバンドルにマージ | ||||||
物理シリアルポートの接続パラメータ(パリティ、ボーレート、データビット、ストップビット、フロー制御)をカスタマイズする機能 | ||||||
仮想ポートは、システムの再起動後、ユーザー様がログオンする前に自動的に再作成 | ||||||
各ポートに、個別に読み取りおよび書き込み権限を設定可能 | ||||||
HandFlowコントロール(ハードウェアおよびXon/Xoff)を完全にサポート | ||||||
複数のアプリケーションが単一の物理シリアルポートを同時に共有可能 | ||||||
アプリケーションポートの使用状況データが「アクティビティログ」に保存可能 | ||||||
エミュレーターによって作成され、デバイスマネージャーに表示される仮想シリアルポートの名前を変更可能 | ||||||
本ソフトウェアをインストールし、お使いのマシンを再起動することなく、仮想シリアルポートを作成および構成可能 | ||||||
完全に機能するループバック接続を作成 |
Virtual Serial Port Driverは、Electronic Teamによって開発されたソフトウェアパッケージで、Windowsマシン上の仮想COMポートエミュレーターとして機能します。本ソフトウェアをご使用いただくと、仮想ヌルモデムケーブルを使用してペアで接続できる仮想COMポートを作成できます。作成された仮想シリアルポートはすべて、実際の物理ポートであるかのようにシリアルアプリケーションと通信します。
Electronic TeamによるRS232エミュレーションソフトウェアの利点:
対応OS:
この仮想ヌルモデムソフトウェアは、Windows(32ビットおよび64ビット):7/8/8.1/10、Windows Server 2012/2016/2019上で動作します。
Virtual Serial Port Emulatorをダウンロードしていただくと、全機能を備えた14日間の無料試用版をご利用いただけます。本ソフトウェアの標準バージョンの価格は139.95ドルです。
VSPD PROは、お使いのシリアルアプリケーションとデバイスのユーティリティを強化する、独自の各種機能を備えております。
対応OS:
Virtual Serial Port Driverの標準バージョンと同様に、ProエディションはWindows(32ビットおよび64ビット):7/8/8.1/10、Windows Server 2012/2016/2019で動作します。
Virtual Serial Port Driver PROライセンスの価格は199.95ドルです。14日間の無料トライアル
FabulaTech社のVirtual Serial Port Kitは、シリアルポートをエミュレートできるソフトウェアツールです。作成されたこれらのRS232仮想ポートは、仮想ヌルモデムケーブルで接続できます。
機能リスト:
対応OS:
Virtual Serial Port Kitは、Windows Server 2003、Windows Server 2008および 2008 R2、Windows Server 2012および2012 R2、Windows Vista、Windows 7、Windows 8および 8.1、Windows 10に対応しています。
1年間のライセンスは129.95ドルで入手できます。15日間の無料トライアル。
HHD社のVirtual Serial Ports Tools(仮想シリアルポートツール)は、16550UARTによってインターフェースされた、カスタムプラグ・アンド・プレイシリアルおよびI/Oポートのエミュレーションに重点を置いています。インターネット上では、同社が提供する無料のソリューションである、Free Virtual Serial Portsも見つけることができます。しかし、現在は利用できない可能性があります。と言うのも、公式ウェブサイトでは、当ソフトウェアのダウンロード時にVirtual Serial Ports Toolsの配布キットが提供されているからです。
機能リスト:
対応OS:
このユーティリティは、Windows Vista、Windows Server 2008および2008 R2、Windows 7、Windows Server 2012および2012 R2、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2016、Windows 10に対応しています。
1年間のライセンスは 149.99ドルで入手できます。14日間の無料トライアル(非商用ユーザーが使用でき、金銭的利益を得る目的での使用は不可)。フルライセンス199.99ドル
仮想COMポートソフトウェアのリストの次のエントリーは、Eterlogic社によって開発されたVirtual Serial Ports Emulator(仮想シリアルポートエミュレーター)です。
機能リスト:
対応OS:
このプログラムはWindows OSに対応します。32ビットプラットフォームでは無料のライセンスが利用可能です。64ビットバージョンが必要な場合は、このソフトウェアの有料バージョンを入手する必要があります。
Virtual Serial Ports Emulatorの有料版の価格は24.95ドルからです。4週間の無料トライアル。
このソリューションは、シリアル通信インターフェースのエミュレーションを可能にする、オープンソースのカーネルモード仮想シリアルポートドライバです。
機能リスト:
対応OS:
この仮想COMポートフリーウェア(無料ソフト)は、Windowsユーザー向けに開発されています。ただし、すべてのソリューションが最新のWindows OSバージョンに対応しているわけではないため、問題が発生する可能性はあります。
仮想シリアルポートドライバとヌルモデムエミュレーターの比較表をご参照ください。
お客様のニーズに最適なソリューションを選択する方法は?最も便利で適切なソフトウェアソリューションの選択は、使用領域や使用条件によって異なります。 仮想シリアルポートが役立つ状況をいくつかご紹介いたします。
1. シリアルポートがない
現在製造されているコンピューターの多くには、シリアルポートがまったく備わっていません。一部のマシンはさらに一歩進んで、いかなる種類のポートも持たず、周辺機器へのワイヤレス接続に依存しています。
汎用目的で使用されるマシンやデバイスのCOMポートへの依存度が低下しても、シリアル接続の必要性はなくなっていません。多くの専用デバイスは、依然としてシリアルインターフェースを使用してコンピューターと通信しています。例としては、産業用オートメーション監視装置、医療監視装置、特殊な実験装置などがあります。
2. シリアル監視デバイスの共有
工業生産施設にシリアル監視デバイスがある場合、それは、複数の異なるアプリケーションの入力として使用されるデータを送信している可能性があります。単一ポートから複数の仮想シリアルポートを作成すると、お使いのすべてのアプリケーションが同時にデータを受信できるようになります。
3. 複数のシリアルデバイスへのアクセス
ネットワークに接続されたシリアルデバイスを仮想RS232ポートに割り当てることができ、その後、お使いのアプリケーションで使用できる単一の仮想ポートにマージできます。
したがって、このような場合には、仮想シリアルポートエミュレーターソフトウェアが最適な選択となります。 有料ソリューションの利点は、お金を払う代わりに、定期的なプログラムのアップデートとカスタマーサポートが受けられることです。これは、本格的な開発を行っており、最新のヌルモデムエミュレーターアプリケーションを利用する必要がある場合の、決定要因となります。
仮想ヌルモデムソフトウェアツールに関する前述の比較は、Electronic TeamのVirtual Serial Port Driver(仮想シリアルポートドライバ)は、他のソリューションよりも多くの機能を備えていることを示しています。使いやすさ、質の高いカスタマーサポート、データ保護への重点は、本製品の利点の一部です。また、当社のVirtual Serial Port Driverは、仮想COMポートの作成と削除も簡単に行える、ユーザーフレンドリーなインターフェースも備えております。
さらに、PROバージョンの拡張機能をご利用いただくことで、この柔軟なソフトウェアアプリケーションは、シリアルデバイスを操作するご必要がある開発者様やユーザー様にとって、効果的かつ強力なツールとなります。
これらは、仮想ポートを使用できる方法のほんの一例にすぎません。シリアルデバイスまたはアプリケーションを使用する場合、Virtual Serial Port Driverのようなシリアルポートエミュレーターは、お使いのソフトウェアツールボックスの重要なコンポーネントになり得ます。
Virtual Serial Port Driver